FIGHT FOR LOVE
今回ご紹介するのは実話に基づいた冷戦時代のゲイロマンスを描いた映画『Firebird』です。
日本では未公開の本作は、イギリス、アメリカなどで開催されたLGBTQ+映画祭で上映されており、海外のAmazonプライムでは2022年9月から配信されています。(日本は未配信)
『Firebird』の原作は、セルゲイ・フェティソフ(Sergey Fetisov)による自伝「A Tale About Roman」です。映画では冷戦時代のソビエト連邦勢力下で翻弄される若き隊員セルゲイと上級空軍将校ロマーンの禁じられた恋が描かれています。
2011年に監督のピーターがこの本を読み感動し、映画化を決意しました。知り合いの紹介で主演を務めたトムと偶然出会い、トムが映画製作に加わり共同で脚本を担当することになりました。2015年には二人はモスクワに住むセルゲイに実際に会いに行き、インタビューも行いました。その後、映画化は進められていましたが、2017年にセルゲイは病気になり手術を受けましたが、2017年5月3日に亡くなりました。
監督・脚本は、エストニア出身でオープンリーゲイのピーター・レバネ(Peeter Rebane)が務め、彼はこれまでは、ロビー・ウィリアムのコンサート映画「Live in Tallinn」、European Film Awards(2010)、Eurovision Song Contest(2002)などをプロデュースしています。
主役のセルゲイ役をオープンリーゲイの俳優のトム・プライアー(Tom Prior)、上級空軍将校ロマーン役をウクライナ出身のオレグ・ザゴロディニ(Oleg Zagorodnii)が演じています。ニール・パトリック・ハリスに少し似ているトムは、インスタではたびたび筋肉美を披露してくれています。また、オレグは、ウクライナ出身ということもあり、キエフで寄付を募り、ウクライナ兵士へ物資の提供を行ったり、「Brave+1」というブランドを立ち上げ、その売り上げをもとにウクライナ支援を行ったりしています。
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『Firebird』は日本での上映・配信は現時点では未定ですが、日本でも上映・配信されることを期待しましょう。
舞台は1970年代のソ連空軍。一空軍隊員のセルゲイが勤務する基地にエリートの戦闘機パイロットであるローマンが配属される。二人はお互い惹かれ合うが、セルゲイの友人で魅力的な基地司令官の秘書であるルイーザと三角関係となり・・・。
映画概要
タイトル:Firebird|(2021/イギリス・エストニア)
原作:A Tale About Roman by Sergey Fetisov
監督:Peeter Rebane
出演:Tom Prior、Oleg Zagorodnii、Diana Pozharskaya、Jake Thomas Henderson、Margus Prangel、Nicholas Woodeson
Website:https://firebirdmovie.com/
Instagram:https://www.instagram.com/firebirdmovie/
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