アジアで3ヶ国目に向けて。タイ政府、同性婚法案を承認し、12月に議会で審議へ

同性婚
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タイ、アジアで3番目に同性婚が認められる国に向けて

タイではこれまでに何度も、同性婚の法案が閣議決定されてきましたが、成立には至っていません。

5月の下院総選挙では、前進党が第1党に躍進しましたが、首相就任100日以内に同性婚を成立させると公言したピタ党首が1回目の首相選出の投票で過半数を確保できませんでした。一方で、第2党となたたタイ貢献党は、8党連立から離脱した上で、セター・タビシン氏を首相候補に指名し、現在は、与党として同性婚実現を推し進めています。

今年5月の総選挙の結果では、与党のタイ貢献党も最大野党の前進党も同性婚を支持しており、タイでの同性婚の成立は高まっています。一方で、審議の長期化も予想されてはいますが、少なくとも日本より早く同性婚は認めらえることでしょう。

今回はタイの同性婚へ向けた動きについての記事をご紹介します。

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タイ政府、同性婚法案を承認し、12月に議会で審議へ

タイの内閣が同性結婚を合法化する平等法案を承認し、来月に議会で審議されるよう提出したことを伝えている。

セーター・タウィーシン首相は11月21日の火曜日に報道陣にこのニュースを発表し、法案は12月12日に議会に提出される予定だと述べた。

もし民商法の改正が議会と国王のラーマ10世によって承認されれば、タイは台湾とネパールに続き、同性結婚を合法化するアジアで3番目の国となり、東南アジアで初めての国になる。

AP通信によると、この改正では、「男性と女性」や「夫婦」といった言葉を「結婚のパートナー」や「個々の者」と変更し、同性カップルを含まれるようになると政府の広報担当者は述べているとのこと。

また、同性カップルには家族を形成する権利も保証されることとなり、次のステップは同性カップルも認められるよう国の年金基金法の改正することであるとも述べている。

タイはLGBTQ+フレンドリーな国であることで知られているが、同性婚は未だに合法化されておらず差別的な態度をとっている。

2022年には、同性間の関係を認める法律を承認することで良い方向へ向かっていた。その法律では「結婚」の文言は避けたものの、同性カップルには財産の共同所有、子供の養子縁組、相続権が与えることになっていた。(成立には至りませんでした)

2022年8月に就任して以来、タウィーシン首相はタイが同性結婚を導入するように推し進めようと努めている。

先月、首相はX(Twitter)に「私はすべての人が性別にかかわらず平等な権利を持つべきだと信じています」と投稿した。

アジアの他の地域では、台湾の議会は同性結婚を合法化する法律を可決し、同法律は、2019年5月から施行されており、この地域で婚姻の平等を実現した最初の国となった。今年初めには、同性カップルに養子縁組権を付与する画期的な法律も承認された。

台湾の後を追って、ネパールの最高裁判所は今年の6月に、同性カップルが法的に結婚を登録できるようにするとの判決を下した。

ただし、その判決にもかかわらず、ネパールの同性カップルは下級裁判所での結婚登録に未だに問題を抱えている。

Human Rights Watchによると、地方裁判所と高等裁判所の両方で1回ずつ結婚登録が2度拒否されたあるカップルは、ネパールの連邦政府が結婚法を正式に変更するまで、彼らは登録できないと告げられた。

ネパールの内閣と議会は早急に法律を公式に改正するように促されているが、現時点では公式な進展はない。

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