ドキュメンタリー映画『Welcome to Chechnya』|チェチェン共和国におけるLGBTQの現状

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チェチェン共和国のLGBTQが直面している現状

エイズ危機の初期の段階とその危機に対して様々な取り組みを行ったACT UPやTAGを取り上げた2012年のドキュメンタリー映画『How to Survive a Plague』の監督でノンフィクション作家のデヴィッド・フランスDavid France)氏による最新ドキュメンタリー映画『Welcome to Chechnya』の予告編が公開されました。

今年のサンダンス映画祭やベルリン国際映画祭では賞を受賞しており、6月30日にHBOから配信がスタートします。

『Welcome to Chechnya』の舞台はタイトル通り、黒海とカスピ海に挟まれた北コーカサス地方の北東部に位置するロシア連邦北カフカース連邦管区に属するチェチェン共和国。

この映画では、これまで報じられることのなかったチェチェン共和国におけるLGBTQに対する残虐行為やそれらに真正面から立ち向かうLGBTQの活動家やRainbow Railroad(LGBTQを支援する草の根団体)を取り上げています。映画の中では彼らは正体がバレないように被害者を救い、迫害から逃れるために被害者に安全な住居やビザの支援を行っています。

予告編の中で髭を生やした男性がインタビューを受けていますが、彼はチェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長です。国内におけるゲイに対する拘束や拷問について彼に質問をすると「チェチェンにはそもそもそんな人たちはいない」と答えています。

チェチェン共和国という国名は聞いたことはあるけれど、実際、どこにあってどんな国なのかを知らない人も多いのではないでしょうか。そんな国でLGBTQの方々に現実に起きていることをフィルムに収めた貴重なドキュメンタリー映画です。日本でも日本語字幕付きで公開してもらいたい映画です。

映画概要
タイトル:Welcome to Chechnya
Director      David France
Cinematography     Askold Kurov
Editing       Tyler H. Walk
Producers              Alice Henty, David France, Askold Kurov, Joy A. Tomchin
Website: https://www.welcometochechnya.com/

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