ゲイカップルのオープンリレーションがうまくいかない理由とは?

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オープンリレーションシップ自体が問題ではない

オープンリレーションシップという言葉を聞いたことがあるゲイの方々も多いと思います。

オープンリレーションシップの関係は「恋愛関係または婚姻関係にあるカップルが、モノガミ―(1対1の関係)の形態をとらずに、第三者と精神的あるいは肉体的関係をもつノン・モノガミーの関係をとることに合意している状態」になります。

オープンリレーションシップと似た言葉にポリガミーポリアモリーという言葉があります。

ポリガミー
恋愛関係ではなく複数人と多重の婚姻関係を結ぶことです。
簡単に言うと、”一夫多妻 / 一妻多夫”のことです。
ポリアモリー
結婚ではなく恋愛関係において、関係者全員の合意に基づき平等な立場で恋愛関係を構築していくことです。

オープンリレーションシップはゲイカップルに特有なものではなく、異性カップルでもこの関係性を実践している人もいますが、ゲイの間で多く見らえる関係性であったりもします。

もし「パートナー以外とヤッてもいい関係なんて最高じゃん!」と思っているのであれば、少し考えてみましょう。なぜ、オープンリレーションシップを実践しているのにカップルとして機能しているのか?

それはお互いの信頼関係が確立されているからです。オープンリレーションを実践するにあたってカップルの中で細かいルールや約束事はあるかと思いますが、カップルの愛情が優先されていることや、双方の同意があり常に十分なコミュニケーションが取れていることは最低条件です。オープンリレーションシップの関係を誤解していたり、十分な信頼関係が築かれる前からオープンリレーションシップを実践したりしてしまえば、嫉妬や憎しみなどの負の感情しか生まれず結局別れてしまうなんてことにもなりかねません。

従来の1対1の関係性こそが本来あるべき愛の形であると考えてしまいがちな人は、オープンリレーションシップに抵抗を感じるかもしれません。ただ、すべてのカップルにとって有効なものとは言えないかもしれませんが、必ずしもオープンリレーションシップが悪いものではないと思います。

オープンリレーションシップを正しく理解し、オープンリレーションシップを実践することでパートナーとの関係性が改善もしくは愛がより深まる可能性があるのであれば、パートナーと十分話し合ったうえで試してみても良いのかもしれません。

今回ご紹介するのは2019年に発表されたNYのロッチェスター大学によるオープンリレーションシップに関する調査に関する記事ですので、是非、参考にしてみてください。

オープンリレーションシップを機能させるためには

パートナー以外とセックスをしたいなら、まずはパートナーと話し合うことでしょう。

これはNYにあるロッチェスター大学の研究らによって実施されたオープンリレーションシップの成功についての調査における結果で、当然とも言えるものでしょう。

彼らは1,658のカップルを対象にオンラインのアンケートを実施した。

アンケート回答者の多くは20代~30代となっており、平均して4.5年の長期にわたる付き合いをしていた。

アンケート回答者のおよそ12%がゲイ・レズビアン、11.5%がバイセクシャル、17%が”ヘテロフレキシブル”(本来は異性愛だが場合によっては同性愛行為にも抵抗がない)であった。

研究者らは回答者を”2つのモノガミ―(1対1の初期段階の関係と長期にわたる関係)”、”同意の上でのノン・モノガミ―(完全にオープンでそのことについて正直)”、”一部同意のうえでのノン・モノガミ―“、”一方的なノン・モノガミ―” の5つのグループに分けた。”一方的なノン・モノガミ―”とは、カップルのうち1人は他者とセックスをするが、そのパートナーはモノガミ―を望んでおり、相手が外でセックスをすることに対して同意もしてなければ知らないこともあるというものである。

これらのグループについて研究者は関係性の範囲を十分に網羅しており、一般的に言われている”性的に自由奔放な人”や”オープンリレーションシップ”も含んでいると述べている。

回答者の中では13組に1組が同意の上でのノン・モノガミ―であった。

これらの関係性の中でどのグループが一番機能しているのだろうか?

答えは、2つのモノガミ―グループと同意の上でのノン・モノガミ―のグループである。
一方的なノン・モノガミ―や話し合いや同意が十分に得られてない残りの2つのグループではあまりうまくいっていないことが明らかになった。

同意の上のノン・モノガミ―グループでは、”1対1の関係への関心は低いが、コミットメントやパートナー以外との性的活動に関する双方の同意、安心感、コミュニケーションについては高い値”を示した。

この研究はオープンリレーションシップがすべての人にとってうまくいくかどうかを断定するようには作られたものではなかった。これは状況や人も異なればそれぞれに合う関係性も自ずとして違ってくるからである。しかしながら、オープン・クローズに関わらず、関係性をうまく機能させるには良好なコミュニケーションが重要となってくる。

この調査は先月(2019年10月)に「Journal of Sex Research」で発表された。

ロッチェスター大学心理学部のRoger Rogge准教授は大学のHPにて「すべてのカップルにとってコミュニケーションが有効だということは明らかです。しかし、1対1の関係が主流とされる文化の中では非従来的な関係性を維持するための更なる課題に対処して進んでいかないこともあり、ノン・モノガミーのカップルにとってコミュニケーションが不可欠となってきます」と述べた。

「他者との性的活動に関する秘密というものは誰であっても弊害になりやすく、ノン・モノガミ―の関係にあっても無関心、不安定、拒絶、嫉妬、裏切りへと発展するものです」

この他に明らかになったことは以下の通り;

  • ノン・モノガミーカップルは性感染症に感染している傾向が強かった。
  • 同意の上でオープンリレーションシップを実践している人はかなり長い付き合いの関係にあり、実際、5つのグループの中でパートナーと一緒に住んでいる率が一番高かった。
  • 同グループ(同意の上でのノン・モノガミ―)ではヘテロフレキシブルやバイセクシャルの割合が一番多く、LGBTのコミュニティーの人たちは従来型ではない関係構造により満足していた。
  • 同性カップルはオープンリレーションシップの傾向が強かった。
  • 一部同意の上でのオープンリレーションシップをしている人やパートナーの知らないところで別の相手とセックスをしている人は、他のグループと比べて一番高いレベルの情緒的愛着への不快感(愛着拒否)、心理的苦痛、孤独を感じていることを示してた。実際、彼らのうち60%が関係性にかなりの不満を感じていた。

双方の同意、受け入れる気持ち、コミュニケーションがない状態でパートナー以外の人と性的行動を行うことは、”裏切り”や”浮気”と単純に解釈されてしまう。「そして、当然のことではありますが、そうなることで関係性を著しく弱体化させ、危うくさえします」と調査の著者であるForrest Hangen氏は述べた。

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