NETFLIX ショートドキュメンタリー映画『オーディブル: 鼓動を響かせて』|7月1日(木)配信スタート

Netflix
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共感と学び

これまでNetflixで見れるドキュメンタリー作品をいくつか紹介してきましたが、なぜドキュメンタリー作品にこれほどまでに引き込まれてしまうのか。

恐らく実話であること、自分が知らないことを知ることができること、そして、これまで紹介してきた作品は「人」を描いたドキュメンタリーであり、完結されたものではないからかもしれません。

今回紹介するのは『オーディブル: 鼓動を響かせて(Audible)』です。

新型コロナウイルスのパンデミック前に撮影されたこの作品は、アメリカ、メリーランド州、フレデリックにあるメリーランドろう学校に通うフットボール選手、アマレ・マッケンストリー(Amaree McKenstry)と彼の友人らを追いかけたショートドキュメンタリー映画です。

予告編では、マッケンストリーと彼のチームメイトらの42連勝がストップした現実を乗り越える一方で、チアリーディング部のレラ(Lera)やジャレン(Jaren)との関係、ジャレンと以前付き合ってた親友のテディ―・ウェブスターの自殺を受け入れようとしてる姿が描かれています。

マッケンストリーは、生まれた時から耳が聞こえなかったわけではなく、2~3歳の頃に聴力を失ったため、家族の中で唯一ろう者になります。この作品では単にマッケンストリーのフットボール選手として栄光だけを描いたものではなく、耳が聞こえる両親やチアリーディングの友人との複雑ではあるが進化していく関係性についても取り上げられています。

この作品の監督を務めるのはエミー賞受賞&ノミネート歴のあるマット・オガンズMatt Ogens)です。また、ピーター・バーグPeter Berg)、ろう者の俳優、モデルで活動家のナイル・ディマルコNyle DiMarco)をエグゼクティブ・プロデューサーとして迎えています。ろう者であるナイルはこの映画の舞台となったメリーランドろう学校の卒業生でもあります。彼の兄のニール(Neal)は同校でフットボールのアシスタントコーチを務めており、実際にこの映画にも出演しています。

オガンズ監督は、聴者のためだけではなく、ろう者のためにもなるドキュメンタリー作品を制作したいと思っていたとのことです。調査の一環として、オガンズ監督は6週間ほど手話を勉強したそうです。手話は美しい言語であり、手だけではなく、ボディーランゲージや顔の表情など体全体を使った言語であり、学習するのは大変だったが頑張って勉強したとインタビューで答えています。

この作品はろう者が特別ということを伝えようとしているわけでもなく、聴者であろうがろう者であろうがそこに差は無いということを伝えようとしています。誰もが日常の中で様々な困難に直面し、それらに立ち向かっています。耳が聞こえないからできないこともあるでしょう。一方でこの作品の出演者のように耳が聞こえなくてもできることや耳が聞こえててもできないこともあります。この作品をきっかけにろう者のコミュニティーが学校などについても知ってもらいたいという想いも込められた作品となっています。

7月1日(木)から配信スタートです。是非、ご覧ください。

最後のホームカミングの試合を控える、ろう学校アメフト部所属の高校生。親友の自殺のショックを胸に、家族の問題や人間関係、逆境や困難に立ち向かってゆく。

映画概要
タイトル:オーディブル: 鼓動を響かせて|Audible
国:アメリカ
配信:2021年7月1日(木)配信スタート(Netflixのサイトには日本語字幕の予告編があります)
監督:Matt Ogens

 

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